滝山城築城記(3)-全部歩く-
現地調査なんですが、当然ながら隅々まで全部歩きます。(もちろん物理的に行くことが不可能な所はあります)
縄張図でも立体模型でも、お城は各曲輪、遺構の繋がりを確認することが大事なので、きちんと目視できるまで進むということが基本です。この辺りは、縄張図なんかを書いている方々は共感頂けると思います。ジオラマは立体物なので、それに加えて「高さ」という概念を付け足す必要があります。この高さがジオラマ作りの肝であり、また、苦労するポイントなのです。
最近ではドローンを使った測量やら赤色立体地図やら色々なものが出てきましたので、今後の作り方は少しずつ変わっていくかもしれませんが、最終的には現在の地形を再現するわけではなく、当時の「城」を復元する訳ですから、やはり自らの足で歩き自分の目で見た視点というのは、一番重要な要素であり続けると思います。
そのようにして、立体データを作りながら自分なりに各遺構の存在理由の仮説を立てつつ、そのお城のストーリーを作っていきます。
でもやはり「ん?ここはどういう理由でこの形になっているのだろう?」とか「ここに堀がある理由がわからん」とか色々と疑問が出てきます。
そして城郭研究家、藤井尚夫氏の出番となります。
ということで、藤井氏との現地調査の動画をご覧ください。