一人の思いを繋いで花開かせた、鶴見れきぶん祭
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みなさん、こんにちは。
2月11日(祝)、建国記念の日に横浜市鶴見区にあるサルビアホールにて、鶴見れきぶん祭を無事に行うことができ、なんと当日は300人程の人に参加頂きました!
(沢山の人に来場いただきました!)
「寺尾城」というほぼ全国的に無名な城をテーマにしていましたので、当初は本当に人が来るのだろうか?と不安になることもありましたので、参加頂いた皆様には本当に感謝いたします。
実はこのイベントの一番素晴らしかったことは、「お城のイベントとして成功したこと」、ではなく、「たった一人の思いをみんなで協力し、育て、実行し、成果を分かち合った」ということなのだと思います。
このイベントは横浜商科大学の吉田修さんという学生さんが、鶴見をもっと知ってもらいたいと「鶴見まちづくり政策コンペ」に応募したことがきっかけとなり、それを鶴見図書館の木下館長さんが、是非形にしよう!と実行委員会を立ち上げ、多くの人達を集めてみんなで作り上げたものなのです。
そのことが、地域(鶴見)にとって一番の宝であったと思います。
さて、当日といえば、10時から始まった山城ガールむつみさんの寺尾城ツアーには30名もの人が集まり大盛況でした。
(大好評だった寺尾城ツアー)
10時30分からはメイン会場のサルビアホールが開城し、武者所さんの華やかなパフォーマンスで会場を盛り上げて頂き、お城ジオラマ復元堂も城ラマの展示を行いましたが、やはり地域がら小机城の周りで熱く語っている人が多かったです(笑)
(武者所さんのfacebookよりお借りしました)
(お隣港北区にある小机城が人気でした)
午後は13時25分からの吉田修さんの開催の言葉を皮切りに、日本城郭協会理事の萩原さちこさん、石垣マニアを自称するいなもとかおりさんの講演、そして、休憩を挟んで小田原城天守閣の館長さんである諏訪間順さん、建功寺住職の枡野俊明さん、そして私との座談会と盛りだくさんの内容。サルビアホールの1階席はほぼ満席でした!
(講演の様子)
私の担当した座談会の内容は、戦国大名と寺社勢力との関係を見る上で、とても興味深い内容になりましたが、これがまた難産で(笑)
始まりは「寺尾城で諏訪間さんと二人70分話してくれないか?」という木下館長からの無茶ぶりからでした。
もちろん、諏訪間さんは小田原城のことに関してはプロですし、小田原城はしっかりとした調査も続けているので、「小田原城」に関しては問題ない。しかし寺尾城は私がフィールドワークと立地などから当時を想像してお話することはできるものの、やはり小田原城の情報量から比べると、どうもバランスが悪い・・・正直講演として成立させるのは難しいな・・・と思いました。
そこで、寺尾城主諏訪氏の菩提寺である建功寺を尋ね、枡野ご住職に登壇のお願いをしました。
その時に、「お寺と戦国大名はお互いに程よい距離感をとりながら、領国拡大・統治の一つの方法として機能していたというストーリーもあると思います」とお話ししたところ、ご住職からは「実はそれについて興味深い和尚がおりまして・・・」ということで、座談会の内容が決まりました。
人生には、一見「いや、これ無理っしょ?」とか、「これは成功しないよね?」とかいう事を目の前に突き付けられることがありますが、そんな時「成功するかしないか?」ではなく、「ワクワクするか?」「やってみたいか?」という物差しで決めれば何とかなるのかもしれないな、ということを今回の座談会で改めて受け取りました。
とはいえこれも、多くの皆様が足を運んでくれ、「成功」とう結果になったからこそ言える能書きかもしれませんね。
ご来場頂いた皆様に重ねて御礼申し上げます。
以上だす。