[城郭復元プロジェクト]第十五話:発売前夜
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今、パートナー産業で城郭を再現したジオラマ、その名も「城ラマ」の制作をとり進めております。
ご興味のある企業、出版社等ご連絡いただけますと幸いです。
「お城ジオラマ復元堂のホームページ」→「お問い合わせ」よりご連絡ください
皆様、この事業に対する応援を是非よろしくお願いします。
おもちゃショーは「城ラマ」のデビューとしてはこの上ないものになりましたが、私どもとしては商品としてまとめ上げるためにさらに気合を入れなくてはいけませんでした。
前回のブログの建物関係は日本で取り進めていましたので、自分の目で製造現場や金型の状態を確認することができるので、製品の出来がどうであれ安心感がありましたが、地形ベースの成形および着色を頼んでいる中国に関しては、見えない故の不安がいつも付きまとっていました。
日本人には通じることが、中国サイドにはまったく通じないというか、こちらの意図したことと違う形になってしまうこともしばしばあり、国境を越えての商売の難しさというものを今回ことさら痛感しました。
現象としては、こちら側が修正をお願いしているところは直っていなくて、直さなくていいところが手を加えられている・・・というようなことが起きました。もちろん、中国側もこちらからの意向を無視したり、わざと違うことをやっているのではないと思うのですが、とにかく「伝わらない」という思いが大きかったです。
弊社は中国にルートがなかったので今回、私どもと同じように精密工業製品を手掛ける一方で、フィギュアやプラモデルなどの玩具を製造・販売しているPMOA様に間に入ってもらいましたが、こちらの意図を中国サイドに伝えるにあたり本当に苦労があったと思いますし感謝をしております。こちらもとにかく「コミュニケーション」をより深くとることを意図しましたが、日本語で商売できる、意思疎通が図れるって素晴らしいことなんだなぁって改めて思いました。
また、このように民間レベルで日中の交流、つまりお互いを理解しようとする場が与えられているっていうのは、政治的に冷え切った日中関係を少しでも癒すことができるのかもしれません。
あるときには成形先が逃げちゃったり、(もちろん新しい成形先をすぐ見つけてくれたのですが)日本ではあんまり考えられない事態もあって思うにままならないことも多く、当初思い描いていたスケジュールがずるずる伸びてしまい、皆様にご迷惑をおかけしましたが、私には「結果(起きること)はすべてベストである」という信条があり、きっとこれも私の顕在意識がとらえていない素晴らしいことが起きている!と思っています。
ってなわけで、いろいろ苦労はありましたが、先日地形のベースの初回ロットが弊社に届きました。
とはいっても、様々な検査を経てから皆様にお届けするのでもう少々お待ちくださいね。しかもここにきて、「あっ、これもつけたほうがいい」とかそういうのもいっぱい出てくる訳で・・・・
でも、発売に向けて確かな一歩を感じている、そして皆様のお手元に届けられることを楽しみにしている今日この頃です。
*PMOA様は社長の山口様を中心に地元の発展や活性化に非常に力を注いでいる素晴らしい会社です。地元長野の「高島城」「上田城」「松本城」をキット化しています。お城好きの方は是非手に取ってみてください!