八王子城築城記(3)-相手の歓びの為に本物を提供する-
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筆不精の私が、まさかの連投!
みなさん、こんにちは。
何度もお伝えしますが、6/23(日)の八王子城跡まつり、是非遊びに来てくださいねー。
(今回はチラシの裏面です)
天気予報があまり良くないようですが、多分大丈夫でしょう(←すみません、無責任発言ですw)
さて、八王子城の城ラマ製作は5月末には一応のデータは出来上がりました。
しかし細かいところは詰め切れていなくて、考証もほとんどできておらず、個人的には心残りがする状態ではありましたが・・
ここで、大きな問題がありました。
サイズをどうするか・・・という問題です。
本来は1/1500のスケールでジオラマを作りたかったのですが、何度もお伝えしているように城域がとても広いので、そのスケールにすると最低でもB2位のサイズ(515mm×728mm)、麓の屋敷地まで含めたらさらに大きくなってしまいます。
予算的にも難しいし、何しろ作業エリアが広くなってしまい、納期への問題もあります。
「まあ、市側にも1/1500は難しいという条件は認めてもらっているし、1/3000位の地形だけの表現でもいいかな」と一旦は思ったのですが、その時会社の壁にかかっている自分自身が決めた今期の経営方針のある1行がふと目に入ったのです。
「相手の歓びの為に、本物を提供する」
これを見て、自分の損得の比重よりも相手の歓びの比重が一気に大きくなり
「いや、本当にお客様に喜んでもらうには1/1500だ!」
と一気に考えが変わり、八王子城の城ラマは1/1500スケールB2サイズに決定したのでした。
(後から光造形品の請求書を見て、頭を抱えてしまったのは御愛嬌ということでw・・・)
(B2サイズの八王子城 迫力があります!)
それから10日後、B2サイズの光造形品が納品され、ジオラマ制作スタッフの方に工程が引き継がれました。
作業エリアが広くなったにも関わらず何の文句も言わず、夜な夜な制作を続けるスタッフ。
そのジオラマ制作の責任者があるとき、ジオラマを持ってきて「やってしまいました・・・・」と
な、なにごとか!?と思い問い正すと。
「試しに石垣掘ってみたらいい感じだったので、これ続けていいですかね・・・」と
(ひとつひとつ掘った石垣の表現)
見ると、電波カッターで一つ一つ自らの手で掘った石垣の表現をしているではないか!
「いや、納期もあるし、石垣の表現は無理にしなくても、市側には了解取れてるから」と私も言ったのですが、「いや、こっちの方が断然格好いいので、やります!」と。
「相手の歓びの為に、本物を提供する」という今期の経営方針が、社員にしっかりと伝わっていると感動して一人涙するマイスターでした(笑)
そんなこんなで、鋭意製作中デス!
(完成がたのしみです!)